アフターコロナ(ポストコロナ時代)の住宅事情はどうなるのか考察してみたと思います。
2022年2月現在も、withコロナは変わりありません。
一時に比べると企業のテレワークは減っていますが、テレワークは随分と当たり前になってきたと思います。
おそらく、仕事内容によるとは思いますが、テレワークが定着していくものだと考えます。
そうなると、やはり気になるのは今後の住宅事情はどうなっていくのだろうか?ということです。
まず、テレワークが本格化すると企業にもメリットがあります。
交通費や出張費の抑制が出来ます。
さらに、テレワークで今までなら採用できなかったような、人材を獲得する動きもでてくるのではないでしょうか?
テレワークが進んでいる企業では、フリーアドレス化して本社を縮小する企業も出て行きています。
2021年末のニュースでは、住宅大手のリクシルが、本社屋を売却移転し、本社面積を9割削減と報道されています。
テレワークと出社の併用で、オフィスの費用の圧縮や、
今までは住んでいる地域で諦めざるを得なかった有能な人材を獲得が、テレワークなら採用する事が可能になっています。
まだまだ、少ないですがテレワークという働き方が全面的に認められる時代が、本当に来るのだと思います。
そうなると、優秀な人材は、争奪戦にもなりますから、体制が整った企業からテレワークという働き方を選択できるようになるのではないでしょうか?
少子高齢化で、ますます人材の確保が難しい今後、テレワーク可能は、差別化の一つになっていくでしょう。
そうなると、今までのように会社の近くに住まうという選択肢だけでなくなりますよね。
会社通勤1時間圏内という考え方
会社に行く頻度が減れば、通勤時間の壁というものが減ります。
そうなると、たとえば月に数回の出勤であれば、もう少し会社から離れた場所に住んでも問題ないのでは?
というように考える人が多くなり、郊外の需要が増えていくと思います。
都会に住むためには、マンションでなければ難しい。
でも、子育てを考えると、少し郊外でも一戸建てが良いという層が、郊外の住宅へ移り住む可能性があります。
実際に、そのようなニュースや特集は、たびたび見るようになったと思います。
ただ、実情は、まだまだこれからのニーズなのかなとも思います。
住宅の人気エリア変動は、今後もありえるのではないでしょうか?
タワーマンションは今後も増え続けるのか?
今回の新型コロナウイルスの影響で、大都市の脆さというものが、垣間見えました。
特に、高層住宅であるタワーマンションは構造上の問題から、ある意味密閉された空間が多くなります。
移動には、エレベーターがマストになりますし、階段で移動するにも建物内の階段で、ウイルス対策で考えると、なかなか難しい環境だと思います。
タワーマンションでは、換気の空調も完備しているし問題ないように思えますが、一般的なマンションよりは空気の循環は落ちるようにも思えます。
さらに、これからどこまで不況になっていくか見えませんが、夫婦ふたりのダブルインカムで年収1000万オーバーのパワーカップルの思考も変わるのではないでしょうか?
リスクヘッジから、高価なタワーマンションを購入することを避ける人々が出てきても不思議ではないと思います。
また、現在所有している層も、維持費や収入面の影響で手放すことも考えられます。
そうなると、悪循環で、タワーマンションの価値が暴落することも考えられます。
投資目的の購入者は、いち早く逃げ出すでしょうから、ますます混乱に拍車がかかると思います。
タワーマンションなど住人の数が多いマンションの問題は、大規模修繕を行う時に積立費が少ないと、どこを重点に修繕するかなど大規模修繕の意見がまとまらないなどの問題や、
修繕費の追加するという意見が一致せずに先延ばしになったり、修繕問題が残る事も考えられます。
1回目の修繕は乗り切れても、2回めが乗り切れるのか?そういったリスクは増えるのではないでしょうか?
個人的には、タワーマンションは比較的新しいマンションなので、大規模修繕の問題などは今は出ていないですが、将来的にどうなるか未知数なものだと思います。
ただ、2022年現在、まだタワーマンションの人気は高く、オリンピック跡地のエリアも好調とのニュースも見ます。
企業の働き方がもう少し、テレワークが当たり前になってきたら変わるのでしょうか?
新築マンション市場はどうなるのか?
専門家ではないので、市場がどのように推移するのか正しい予想はできません。
ただ、想像するに今までのように、建てれば売れるという時代ではなくなるのかなという思いです。
今後の雇用に不安を覚える人が増えるので、買い控える人が増えるのではという点。
様々な事情から今の住まいを売りに出す人が増え、中古市場に優良な物件が出てくることによる競争。
ライフスタイルが変化することによる、今までのセールスが通じなくなる点。
例えば、大都市圏へのスムーズな交通アクセスは、今後売りになるのでしょうか?
人々の働く環境の変化が出てくると、なかなか今まで通りというのは難しいのではと想像します。
もちろん、国による税制優遇などの購入の後押しなどが実施されるとは思います。
ただ、それがあったとしても、厳しいのではと想像します。
もともと、新築の住宅市場はオーバー気味だった点。
少子高齢化により必要とされる住宅個数がオーバーしている点。
大都市に住む必要がないなら、戸建てを望む人が増えるのではないかという点。
選択肢が増える現在、人気物件とそれ以外の差が広がると思えてなりません。
まだまだ先がわからない部分も多いので、変化する未来も見据えなければならないような気がします。
長くなりましたので、住宅業界篇は次回に続けたいと思います。

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