本日の日経新聞(2017年4月29日)土曜版『NIKKEI プラス1 』の記事で気になったので調べてみた。
『LINE Pay』クレカ超え 今回注目した理由はポイント還元率の高さです。 ポイント還元率2%というのは、他のクレジットカードサービスと比べても、最高レベルの還元率と思われます。
もっと高い還元率はないのかというと、実際いろいろとあるようです。 代表的な例でいえば楽天カードがコスパ良しで有名ではないでしょうか?
楽天カードは、最大4%の還元率ということですが、楽天市場や楽天BOOKSで利用ならという条件が付きます。
そう考えると、通常のJCBが使える場所で2%の還元率というのはかなり高ポイントではないでしょうか。
他のサービスよりも高い還元率を払っているLINE Pay株式会社 果たして儲かっているのでしょうか? LINE Pay 決算公告(第3期)を見てみましょう。 赤字ですね。 おそらく本業のLINEで利益を出しているので問題ないのでしょう。
現在は、この事業を育てているところなんだと思います。 ここで気になったのは、LINEは何を目指しているのか?ということです。 さっそくググってみると LINEが目指すもの
LINEを従来のメッセージサービスを超えた「スマートポータル」に育てることを打ち出している。スタンプやゲーム、音楽、漫画といったコンテンツサービスや、タクシー配車やレストラン予約、決済といった生活に必要なサービスすべてを、LINEを窓口にして提供する構想だ。LINEを利用者の生活にとってなくてはならないものにして、利用を深掘りする狙いがある nikkeiBPnetより http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/newkakushin/012400002/
LINEをインフラとして、消費者にとって当たり前の状態にする。
これが究極の目的なんでしょう。
その為の布石の一つが、LINE Payカードなんだと思います。
そもそもLINE Payカードって何?
クレジットカードっぽい使い方ができるプリペイドカードである。
事前にチャージしている残高までしか使えない。
ただしオートチャージ機能あり。
クレジットカードそのものではない為、同様の使い方はできない。
国内・海外約3,000万店を超えるJCB加盟店で使える。
LINE Payカードは、クレジットカードっぽいがプリペイドカードである。
これは、クレジットカードを持つことができない世代や親が子供にカードを持たせる上で非常有利です。
チャージをしない限り、使いすぎることがない。(オートチャージにしないことが前提) nikkeiBPnetの記事によると、Payカードは申込者の約4分の1が10代ということです。
今は、まだ実店舗での使用できる箇所が少ないため、カードを使って補うという戦略なんでしょう。
若い世代が当たり前のようにLINE Payを使うようになる、決済サービスとして標準化してしまえば、
LINEエコシステムが出来上がり、利益の好循環が訪れるということでしょう。
まだまだ日本では、現金決済が多いですが海外ではキャッシュレス化が進んでいます。 若い世代を取り込みつつ、次のキャッシュレス社会の覇権を握ろうと各社サービスを競っているのが現状かと思います。
楽天が大量にCMを流し、大量のポイントをサービスするのもおそらく楽天経済圏への取り込みを行いたいからなんでしょう。
まだ、どこのサービスがキャッシュレス社会の覇権を握るのか決まっていない状況です。 若者から取り込んでいるLINE Payには注目したいと思います。
ちなみにLINE全体の収益状況はというと・・・ LINEが黒字14億円 1~3月最終 2017/4/27付日本経済新聞 朝刊
LINEが26日発表した2017年1~3月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が14億円の黒字(前年同期は1億2200万円の赤字)だった。格安スマートフォン(スマホ)事業「LINEモバイル」でマーケティング費用がかさんだが、金融資産の売却などで補った。
この決算発表を受けて市場は失望が広がり、株価は下落したそうです。
個人的には、LINEアプリの使い勝手がライバルとくらべて異なる。
こちらのほうが気になります。
【1分で分かる】LINEが世界で負け続ける本当の理由 http://www.ogura.blog/entry/2017/02/28/190245
こうやっていろいろ調べたり、考えたりすると新しい発見がありますね。
追記:LINE Payの還元率が変わった為、2018年お得なカードとは言えなくなってしまいました。
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